「ミス・ギムナジウム」中山 ギムナ プロローグ

「入学するのもギムナジウムるのも優勝するのもワシじゃあ!ここは学校どころか、人里も数十キロ離れた自力で脱出不可能な監禁場所よ!安心せい、定期的に食べ物は運ばれる」

 ギムナジウムに勝つためだけにギムナと名付けられ、男子票獲得の為にエッッッな肉体と性格に育てられた少女は、こうして自分と同じ名前の祖父に立場を奪われたのだった。

「さてと」

 孫の監禁を終えたじいちゃんの方のギムナは、一目の付かない場所にて変装を開始した。

 まずは、ハゲ頭に接着剤をたっぷりと塗り、金髪のズラを被りしっかりと固定する。次に、化粧で弛みきった顔を孫の顔に近づけていく。最後に開発した特殊レオタードに体を通すとなんという事でしょう。

「うふっ、完璧だわ。私は中山ギムナ。新体操部入部希望の中学一年生」

 鏡台の前には、多少だらしない肉体だが、レオタードに収まりきらない程の巨乳と巨尻をしたドスケへワガママボディの美少女が居た。

 立ち姿に満足したギムナは、その場に倒れ込み、M字開脚する。鏡にはレオタードに包まれたギムナの股間が映された。

「ここもバッチリ女の子。でもレオタードを取ると…」

 ギムナがレオタードを脱ぐと、数秒で肉体がオッサン体型になりチンチンが飛び出した。

「あーん、元に戻っちゃった。でも、何ヶ月もレオタードを着ていれば、例え脱いでも暫くは保ちそうね」

 こうして、ギムナは誰にも疑われる事なく高校入学を果たした。

「隣の県から来た、中山ギムナでーす。新体操部入部希望、そして、ギムナジウムでヒロインをやりたいです!」

 入学後の自己紹介からフルスロットルで宣戦布告するギムナ。戦闘は既に始まっていた。

「良かったぁ、赤点回避!モブ丸君のおかげだよ!」

 補習ギリギリの点を取り、勉強を見てもらう名目でクラス委員のモブ丸と距離を詰めるギムナ。胸を押し付けるのも忘れない。

「あーん、また大会予選落ちだよぉ!うえーん」

 全力で新体操部のレギュラーを勝ち取るも、県大会でレオタードがずれてオッハイを露出して失格になり泣くギムナ。モロチン、全て演技である。自身の校内認知度を上げ、男子票を集める為の作戦だ。それに、下手に全国大会出場したら、精密検査を受けて正体がバレてしまう。

「身体測定ですか?すみません、その日はおじいちゃんの葬式なので休みます。あ、葬式の後で地元の病院で測ってもらいまーす」

 偽造した診断書で身体測定を逃れるギムナ。女子からは体重誤魔化してると疑われたが、それを逆手に取り男子を味方につけた。

「もうすぐお祭りの時期だね!私は以前から言っていたけど、ギムナジウムのヒロインに立候補しまーす!応援してねっ!」

 本戦開始直前。この時点でクラスの男子に加え、女子も完全に味方になっていた。ギムナをライバル視していた女子達は、ある者はギムナの本気さに呑まれ、ある者は男子に嫌われるのを恐れ、対抗するのを諦めていた。まだ、票の確約はしていないが、投票券を得た彼らはほぼ間違いなくギムナの名前を書いてくれるだろう。

「じゃあ、さっそく他のクラスにも挨拶回りに行かなくちゃ!」

 ギムナは制服を脱ぎ、レオタード姿で廊下を駆ける。激しく手足を動かすのに合わせ、レオタードが引っ張られ膨らんだ胸と尻と股間が強調される。

「うおおおお、生ギムナちゃんだ!大会で見た通り胸でけー!」
「いや、尻だ!俺のギムナは尻こそ至高!」
「甘いですな!あのスジのピンと張ったモリマンが最高なのです!」

 昼休みの廊下を走り抜けるギムナを見て、男子生徒と男教師は次々にギムナの事を褒め、スマホで撮影する。

「やーん、男の人達が私の事をエッチな目で見てる…ヤダ、ちょっと気持ちいいかも」

 見られる事に興奮したギムナの下腹部に血が巡る。元々ふっくらしていたアソコが怪しくヒクつき始めた。

「ヤ、ヤバっ」

 レオタードの圧迫で女性器の形は保たれているが、だからこそ股間が蠢いているのが丸わかりだ。ギムナは慌てて股を閉じ、内股になってその場を去ろうとしたが、急に停止しターンしようとしたのでバランスを崩し盛大にすっ転んだ。心臓の様にドクドク脈打つモリマンは、大股開きと共に割れ目が広がり、膣やクリトリスの形状までもがレオタードに浮かび上がり始める。

「イヤー!見ないで!」

 演技では泣く本気の悲鳴を上げて、シャッター音の中這いずる様に逃げるギムナだった。

 

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