

「『今』やらずに将来出来る保証があるのかよ?」
■通り名 悪魔
■名前 酒力 どらいぶ(さかりき どらいぶ)
■性別 男性
■年齢 17
■学年 / 所属 一年生(一回留年)
■能力 ”ナマエノナイカイブツ(お前は誰だ)”
魔人ではあるはずで身体能力も一般の魔人の域である。
―――ただしどんな能力なのかは本人含めまだ誰にも分かっていない。
命に係わるほどの多量の酒を呑むと自身の演技の才能を存分に発揮できるほどに気が強くなることだけが分かっている。
ただ、それだけ。
ただ、それだけのはずなのだ。
■プロフィール
内気だが陰鬱なフラストレーションを貯めていて、
それを演技によって発散している典型的な文化系の少年。
技巧こそあれど思い切りの足りない、シャッキリしないと評価される程度の腕なのだが酒を呑むと一変する。
一年前、それが原因で起きた事件で演劇部を退部(クビ)になり、それでも一人演劇の稽古を続けている。
ただ、それだけ。
ただ、それだけのはずなのだ。
なぜこいつはそれだけのために酒を呑むのか。
それだけのために命をかけるのか。
だだ、それだけのことと言うには、余りにも彼は。彼の、演技は。
人の心を灼熱する。
酔っぱらうように演技をし、酒を呑み舞台に臨み、極彩色の命を反吐のごとく吐き捨てて。
彼は今日も走り続ける。
止まれば求めるものに二度と追いつけぬ。
止まれば二度と求めることかなわぬ。
止まれば最早、二度と。
そう分かっているかのように。
そして時が来る。
天凌祭開催式・定例演目「満天の空と約束の鐘」
演劇部ではない彼に演劇をさせられる舞台。
彼は。それに。